迫り来る5月の恐怖。「休日は副業にフルコミット」の罠
いよいよ来月末、4月30日の定年退職が目の前に迫ってきました。 そして5月1日からは、時給換算1,300円、手取り約11万円の再雇用生活がスタートします。
この圧倒的な「収入減の恐怖」に直面すると、人間の防衛本能が働き、猛烈な焦りが生まれます。 「平日はグ店舗業務でクタクタだから、せめて休日は朝から晩までパソコンの前に座って、ブログとnoteを書きまくるぞ!」 「YouTubeの動画も休日に3本まとめて作るぞ!」
そうやって、休みの日にエナジードリンクを飲みながら、目を血走らせて副業にフルコミットしようとしている同世代のあなた。
その「週末のデスマーチ」、絶対に3週間で挫折します。
なぜ断言できるのか。私自身がそれをやって、見事に体調を崩し、ブログの管理画面を見るのすら嫌になった経験があるからです。 今回は、気合や根性ではどうにもならない59歳の現実と、副業を1年以上続けるための「戦略的サボり方」についてお話しします。

なぜ50代は「休日にパソコンを開いてはいけない」のか?
店舗現場で削られた体力は、寝ても回復しない
20代、30代の若手ブロガーたちは「休日はカフェで8時間執筆しました!」とSNSで自慢気に語ります。彼らは体力があるからそれができるのです。
しかし、私たちは違います。 月曜日から金曜日まで、店舗の現場を歩き回り、年下の上司やパートさんとの人間関係に気を遣い、理不尽なトラブル対応で神経をすり減らしています。 その激しく消耗した59歳の肉体と精神は、土曜日に少し長めに寝たくらいでは、絶対に回復しません。
その状態で、さらに休日にパソコンのブルーライトを浴び、老眼に鞭打って細かな文字を追い続ければ、肩は石のように固まり、月曜日の本業にすら支障をきたします。
「休むこと」への罪悪感が心を殺す
休日に「今日もブログを書かなきゃ」と思いつつ、体が動かずにソファで横になってしまう。 すると、「あぁ、俺はなんてダメなやつだ。手取り11万のくせに怠けている」と、猛烈な罪悪感に襲われます。この罪悪感こそが、一番のストレスです。
だからこそ、私はルールを根底から変えました。 「休日は、絶対にパソコンを開いてはいけない(=サボらなければならない)」というルールです。
59歳が実践する、罪悪感ゼロの「戦略的サボりルーティン」
「サボる」と決めてしまえば、罪悪感は消え去ります。私が休日に実践しているルーティンは以下の通りです。
① 土日は一切パソコンを開かない(スマホの音声メモのみ許可)
金曜日の夜にパソコンを閉じたら、月曜日の朝まで絶対に開きません。 その代わり、前回の記事で紹介した「スマホの音声入力」だけは許可しています。 休日に近所のスーパーへ買い物に行った時や、散歩をしている時にふと「あ、これブログのネタになるな」と思いついたら、スマホに向かって1分だけ喋ってメモを残す。作業はそれだけです。
② 自分の「現在地」を俯瞰する時間に充てる
パソコンを開かない休日は、心が驚くほど穏やかになります。 その時間を使って、私はお気に入りのノート(バレットジャーナル)を開き、手書きで今週の振り返りをしたり、FP(ファイナンシャルプランナー)のテキストをソファで寝転びながらパラパラと読んだりします。
「記事を生産しなきゃ!」という強迫観念から解放され、「来月の社会保険料の手続き、忘れないようにしなきゃな」と、自分の生活を静かに防衛するための、本来のインプットの時間を取り戻すのです。

まとめ:副業は短距離走ではない。老後まで続く長距離マラソンだ
AI(ChatGPT)やVrewといった便利なツールを導入した最大の理由は、「休日にまでガツガツ働くため」ではありません。 「平日の朝30分だけで作業を終わらせ、休日はしっかりサボって心身を回復させるため」です。
副業は、1ヶ月で結果が出るような短距離走ではありません。 手取り11万円の再雇用生活、そしてその先の完全リタイア後まで、5年、10年と続けていく「長距離マラソン」です。
息切れして途中で倒れてしまっては、元も子もありません。 だからこそ、休日は堂々とパソコンを閉じましょう。
美味しいものを食べ、よく眠り、アナログなノートにペンを走らせて自尊心を満たす。 そうやって「戦略的にサボる」ことができるオヤジだけが、最終的にブログの世界で生き残り、笑うことができるのです。
さあ、今度の週末はパソコンの電源を抜いて、ゆっくり休んでくださいね!


