「長年使っていただいたので、ポイントが貯まっていますよ」 「今ならセットで安くなりますよ」
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のショップに行くと、甘い言葉をかけられます。 私も30年以上、同じキャリアを使い続けてきました。「変えるのが面倒くさい」「何かあった時にショップに行けないと不安」だと思っていたからです。
しかし、手取り11万円の再雇用生活を前に、背に腹は変えられません。 重い腰を上げて、ついに「格安SIM」への乗り換えを行いました。
結果。 月額8,000円だったスマホ代が、990円になりました。 手続きにかかった時間は、わずか30分。 今まで払い続けていた差額(月7,000円×12ヶ月=年間84,000円)は、一体何だったのでしょうか。
今回は、定年世代が格安SIMに乗り換えるべき理由と、私が乗り越えた「心のハードル」についてお話しします。

「安心料」に月5,000円払えますか?
私たちが大手キャリアから離れられない最大の理由。 それは「漠然とした不安」です。
- 設定とか自分でできるかな?
- 電波が悪くならないかな?
- キャリアメール(@docomo.ne.jpなど)が使えなくなるんでしょ?
FPとして冷静に計算してみましょう。 大手キャリアと格安SIMの差額は、平均して月5,000円〜6,000円です。 年間で約7万円です。
あなたは、「年に1回あるかないかのショップでのサポート」や「今はもうほとんど使わないキャリアメール」のために、毎年7万円を払い続ける余裕がありますか? 手取り11万円の私には、そんな余裕は1ミリもありませんでした。
実際に変えてみたら、何も変わらなかった
私が乗り換えたのは、某格安SIM(※ここにアフィリエイトしたいキャリア名を入れる想定)です。 ネットで申し込み、数日後に届いたSIMカードをスマホに入れ替えるだけ。
「え、これだけ?」 拍子抜けするほど簡単でした。
懸念していた点はどうなったか?
- 電波: 大手キャリアの回線を借りているので、全く変わりません。昼休みに少し遅くなることもありますが、動画を見なければ気になりません。
- 通話: LINE通話がメインなので問題なし。専用アプリで通話料も安くなりました。
- メール: Gmailに完全移行しました。最初は不安でしたが、銀行も友人もLINEやGmailで十分連絡がつきます。むしろ迷惑メールが減って快適です。
唯一変わったのは、毎月の請求額が「桁一つ」減ったことだけです。
年間84,000円の節約は「非課税の収入」
ここからがFPとしての話です。 スマホ代を月7,000円安くすることは、「手取り給料が7,000円増える」のと同じ意味ではありません。
給料を7,000円増やすには、額面で1万円近く稼ぎ、そこから税金を引かれなければなりません。 しかし、節約した7,000円は、税金がかからない「純粋な現金」です。
年間84,000円あれば何ができるでしょうか?
- 夫婦で1泊2日の温泉旅行に行ける
- つみたてNISAの資金に回せる
- 電気代高騰の補填ができる
「面倒くさい」という感情だけで、この金額をドブに捨て続けるのは、あまりにももったいないと思いませんか?
定年後の節約というと、「食費を削る」「電気をこまめに消す」といった我慢を想像しがちです。 しかし、QOL(生活の質)を下げる節約は長続きしません。
やるべきは「固定費の断捨離」です。 一度手続きすれば、来月も再来月も、寝ていても自動的に安くなり続けます。
「よくわからない」と逃げるのは今日で終わりにしましょう。 今週末、スマホを乗り換えてください。 その30分の手続きが、あなたの老後資金を年間8万円増やしてくれます。
